トヨタグループの日野は、トヨタ『MIRAI』の技術を共有する『燃料電池バス』を東京モーターショー15に出展。次世代バス交通システムのコンセプトを紹介した。
「誰にも優しいバス」を目指して開発が行われた燃料電池バスは、車いす利用者がバスに乗る際でも、インフラ側(バス側)の乗降場をかさ上げすることで、段差を感じることなく乗降できるようにした。こうした乗降環境が整うことで、運転手の乗客案内作業が軽減され運転に集中できるようにもなる。
運転席エリアには運賃箱がなく、前方のドア付近には車いすが通れるほどの幅が確保されている。自動改札機はバス停側に配置されており、運賃収受などの作業をインフラ側(バス停側)に移すことで、運転席まわりのシンプル化が図られ、運転手はさらに運転に集中できるようにした。
またグラスコックピット化された運転席まわりは、スイッチ類も従来の路線バスに比べてはるかに少なく、目視情報を一元的・直感的に把握できるようにしている。