日産自動車は11月2日に2016年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算を発表し、通期予想を上方修正した。営業利益は期首時点より550億円多い7300億円(前期比24%増)とした。
通期純利益も500億円上方修正の5350億円(17%増)に見直した。横浜市の本社で記者会見した西川廣人CCO(チーフ・コンペティティブ・オフィサー)は修正の背景について「北米、西欧での好調な販売や徹底したコスト管理の継続、有利な為替の影響」と、説明した。為替変動の影響は期首時点比で450億円の増益効果になる。
一方、第2四半期累計業績は、北米などの伸びでグローバル販売が前年同期比1%増の262万台と堅調に推移したのに加え、円安効果もあって営業利益は51%増の3950億円と大幅増益になった。純利益も37%増と大幅に伸び、3256億円で過去最高を確保した。