2015年の全日本選手権ロードレース選手権第6戦JSB1000の公式予選が12日、大分県のオートポリスで開催され、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が4戦連続でのポールポジションを獲得した。
7月末の鈴鹿8耐からJSB1000が開催されるのは今回が初。全日本タイトル獲得に向けた注目の後半戦最初のレースが始まった。8耐でヤマハ勢に19年ぶりの勝利をもたらした中須賀は、そこでさらに進化させた新型『YZF-R1』を手にQ1から2位以下に0.6秒の差をつけトップ通過を果たす。
上位10台に絞られポールポジションが争われたQ2では津田拓也(ヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンス)が1分48秒050まで更新し、Q1トップタイムを上回るが、中須賀もここ一発の集中力を発揮。完璧に1周をまとめ上げ1分47秒924でトップに浮上。その後も各ライダーがタイム更新を狙うが結局順位の動きはなくチェッカーフラッグ。中須賀が4戦連続でのポールポジションを獲得した。2番手には津田、3番手には渡辺一樹(TEAM GREEN)が続き、ランキング2位の高橋巧(MuSAHi RT HARC PRO)は4番手となった。
チャンピオンらしい貫禄ある走りをみせた中須賀は「第2戦のオートポリスでのレースは結果こそ優勝でしたが、マシンの熟成がまだまだでした。だからマシンが仕上がってきている状態でここを走るのは凄く楽しみでした」と、新型 YZF-R1 の調子の良さを実感していた様子。13日の決勝レースでは全日本4連覇に向けてさらにポイントを重ねるべく、勝利を目指す。