1988年3月の運行開始以来27年余り、上野と札幌を結んでいた寝台特急『北斗星』が8月22日、上り札幌発をもって運行を終了した。『北斗星』は3往復で運行をスタート。1999年7月、上野~札幌間にオールA寝台個室の豪華寝台特急『カシオペア』が運行を開始すると1往復が臨時列車化され、実質的に2往復に。2008年3月には、北海道新幹線工事の進捗などもあってわずか1往復となり、定期列車としては今年3月のダイヤ改正を機に廃止されていた。翌4月からはJR東日本編成による臨時列車が運行されるようになったが、これも北海道新幹線の訓練運転が8月22日から開始されるのを機に運行を終了することになっていた。最後の運行を迎えた札幌駅では、下り最終『北斗星』の到着時から、別れを惜しむ大勢の人々でごった返し、今年3月のダイヤ改正時を上回る盛り上がりぶりだった。下り最終『北斗星』の編成は、札幌寄りから次のとおりだった。DD51 1138DD51 1100(-)カニ24 508(11)オハネフ25 14 B寝台(10)オロハネ24 553 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「デュエット」(9)オロハネ25 503 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「ソロ」(8)オロネ25 506 A寝台個室「ツインDX」(7)スシ24 506 食堂車「グランシャリオ」(6)オハ25 503 ロビーカー(5)オハネフ25 215 B寝台(4)オロハネ24 551 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「デュエット」(3)オロハネ25 501 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「ソロ」(2)オロネ25 505 A寝台個室「ツインDX」(1)オハネフ25 214 B寝台3・4番線ホームの苗穂方エリアでは、一部を立ち入り禁止にして出発合図の儀式が行われ、16時12分、札幌駅をゆっくり後にした『北斗星』。万歳をしたり、涙ぐんだりしたりと、様々な表情に見守られながらの旅立ちだった。今後は、『カシオペア』が札幌発としては唯一の上野行き列車として残るが、こちらは青森~札幌間の急行『はまなす』とともに来年2月までの運行継続が決まっている。