【フォード クーガ 試乗】余力感じさせる2Lエンジン、フットワークのよさも健在…岡本幸一郎

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フォード クーガ タイタニアム
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2015年夏のマイナーチェンジで大きな変更があったのはパワートレインだが、その前にフットワークのよさを褒めたい。

しなやかながら引き締まった足まわりにより、走りにはフラット感があり、操舵に対する応答遅れも小さく、正確な操縦性を実現している。乗り心地についても、とくに後席はおざなりにされることの少なくないセグメントながら、『クーガ』は居住空間も広く、突き上げ感がなく、いたって快適に仕上がっている。

最近のフォード車はどれに乗っても良い印象があるのだが、まるでフォードは足まわりのつくり方に何か極意を持っているのではないかと思うほどだ。

そして、新しいパワートレインの仕上がりも上々。これまでも何台かフォードのエコブースト搭載車をドライブしたことがあるが、いずれも排気量のわりにトルクがあって好印象だったところ、クーガも期待を裏切ることはない。

「トレンド」の1.5リットルでも性能的には十分、「タイタニアム」の2リットルはよりアクセルレスポンスがリニアで、小さなアクセル開度でもスーッと車速が伸びていき、余力を感じさせる。

ただし、いずれもエコカー減税の対象でないのが惜しい。これは制度自体に問題があるので仕方がないとして、もうひとつ惜しいのがカーナビ。ぜひ収まりのよいものが用意されるよう期待したい。

筆者としては、価格差を考えても装備の充実する上級の「タイタニアム」を推す。このクラスに数あるSUVの中でも、クーガは出色といえる完成度の高さだと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに鋭意執筆中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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