スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦 マレーシア大会が、7月31日から8月2日までの3日間、セパン・インターナショナル・サーキットで開催され、ジョナサン・レイ(カワサキ)が第1レースで優勝、第2レースで2位になりタイトルに王手を掛けた。第1レースは、チームメートのトム・サイクスがオープニングラップからハイペースでラップを刻み、一時は独走状態を築いた。レイは、その後方でチャズ・デービス(ドゥカティ)と2位争いを繰り広げていた。しかしレース終盤、サイクスがタイヤの消耗に苦しんでペースダウン。その差を一気に縮め、サイクスをパスしたレイとデービスがレース終盤、し烈な優勝争いを展開。最終ラップでトップに浮上したレイだったが、最終コーナーでオーバーランを喫する。その間隙を縫ってデービスがトップに立つが、クロスラインで最終コーナーを立ち上がったレイが逆転し、優勝した。チームメートで総合2位のサイクスが5位でフィニッシュ。総合3位のデービスが2位でフィニッシュしたことで、レイはタイトル獲得に向けてマジックが点灯。第2レースで、サイクスに11点差、デービスに1点差をつけてフィニッシュすればタイトルが決まるという状況になった。第2レースは、デービスが序盤から快調にラップを刻み、それをレイが追うという展開。デービスは、じりじりとレイを引き離す。レース中盤には3秒以上のリードを築いて独走状態になったが、終盤になってレイが猛追撃。最終ラップにはデービスに追いつき、バックストレートで首位に浮上。そのまま最終コーナーを迎えるが、ハードブレーキングでインを差したデービスがレイと接触、レイがアウトにはらみデービスが優勝、レイが2位でフィニッシュした。タイトル決定は、次戦スペイン・ヘレス大会へと持ち越し。しかし、レイはタイトル獲得に向けて大きく前進。総合2位のデービスとの差は144点。次戦の第1レースで125点差、第2レースにもつれ込んだ場合でもデービスに100点差をつければタイトルが決まる。■レース11位:ジョナサン・レイ(カワサキ)2位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)3位:マックス・ビアッジ(アプリリア)4位:シルバン・ギュントーリ(ホンダ)5位:トム・サイクス(カワサキ)6位:アレックス・ローズ(スズキ)■レース21位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)2位:ジョナサン・レイ(カワサキ)3位:ジョルディ・トーレス(アプリリア)4位:シルバン・ギュントーリ(ホンダ)5位:マイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ)6位:レオン・ハスラム(アプリリア)■ポイントスタンディング1位:ジョナサン・レイ(カワサキ)452P2位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)308P3位:トム・サイクス(カワサキ)295P4位:レオン・ハスラム(アプリリア)259P5位:ジョルディ・トーレス(アプリリア)186P6位:シルバン・ギュントーリ(ホンダ)162P
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