ホンダの岩村哲夫副社長は7月31日に都内にある本社で開いた決算会見で、年内を計画していたブラジルの四輪車第2工場の稼働を来年3月に延期し、生産台数も当初の半分の年間6万台でスタートすることを明らかにした。
岩村副社長はブラジル市場について「レアルも相当暴れているが、かなり不透明感がある。経済そのものが非常に不安定で、同時に市場そのものが見通せないので慎重にやる」と指摘。
また「そういう中でホンダの四輪車販売は他社に比べて極めて堅調に推移している。ほぼ第1工場の生産能力に対しフル(稼働)ということで進めている」としながらも、「第2工場については慎重に慎重を期しているということで、タイミング的に後ろ倒し、台数についても、まずは1直から始める」と説明。
具体的には「建屋としては(年間)24万台、設備としては12万台だが、生産は6万台、1直で開始することにした。開始時期については来年の3月くらいを考えている。ただし、ニューモデルの販売が堅調なので、このモデルでもう少し販売が増加できるということであれば、第2ステップとしていろいろ考えていかなければならない」と述べた。