アウディジャパンは7月30日、『A6』をマイナーチェンジし販売を開始した。A6は、アウディ社の中で47年継続販売している最長寿のクルマである。
そう話すのは同社社長の大喜多寛氏だ。アウディ社内でのA6は、「アウディの最新のテクノロジーやデザインを投入するときには、必ずA6から開始するという不文律がある。アウディの中で、非常に大きな使命を帯びたクルマ」として位置づけられている。
具体的には、初めて乗用車にクワトロシステムを搭載し、また、新しい軽量化のコンセプト、アウディウルトラもA6からスタートしている。更に一目でアウディとわかるシングルフレームグリルを最初に採用したのもA6だった。そのほか、「空力等を含め、革新的なことをやるときには全てスタートはA6であった」(大喜多氏)。
また販売面では、2004年の世界販売台数は15万台であったのに対し、昨年は30万台と、大喜多氏は「アウディの中核モデルだ」という。因みに昨年のアウディの販売台数は170万台。約18%がA6の販売割合になる。
日本でも、2004年が1000台強であったところから、現行A6投入後、一気に約3倍近い3000台を記録。「我々にとっても非常に重要なモデルになる」と述べ、日本におけるA6は、「プレステージのイメージ、あるいは、存在感という意味でも、アウディが日本でもプレゼンスを広げるための、非常に大きなウエイトを持ったクルマだ」とコメントした。