思えば最初の『X5』には「BMWがSUV? 本当に!?」と驚いたもの。けれどBMWからMPVが登場しても平然と受け止められたのは、そういう時代だからか? 着々とバリエーション拡充も推進しており、一過性では終わらせないつもり、のようだ。
『2シリーズ アクティブツアラー』のローンチから少しの時間差で投入されたxDrive(4WD)は、FFをベースに、フレキシブルなトルク配分やブレーキングを行なうというシステムを採用する。
エンジンはシリーズ最強の2リットルターボ(231ps/35.6kgm)を搭載、車重は1630kg(サンルーフ装着車)ながら、高回転までスムースに回り、アクセルレスポンスの敏捷さも好印象だった。
切り始めがほどよく穏やかなステアリングは、クルマの性格に合わせた設定か。乗り味は低速でやや突き上げを感じたが、走行距離を伸ばせばこなれてきそう。一般道でも巡航中はなめらかな乗り味となっている。
写真の「M Sport」の“マイクロ・ヘキサゴン・クロス/アルカンタラ・コンビネーション”内装は、クールでスポーティなもの。MPVだが、BMWのスポーツセダンに乗っているような気分を味わわせてくれる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★