フィアット、フェラーリ 本社のイタリアからの移転を否定

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イタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリ。同社が引き続き、本社をイタリアに置くことを明確にした。

これは7月9日、フェラーリを傘下に持つ欧米の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)が明らかにしたもの。同社は、「フェラーリは、イタリアで税金を納める企業であり続ける」と宣言している。

今回のFCAの発表は、フェラーリが本社をイタリアから移転するとの観測を否定した形。イタリアのフィアットと米国のクライスラーグループが合併し、FCAが誕生した時、FCAは本社をイタリアでも米国でもないオランダに登記した。

また、FCAは2014年10月、フェラーリをグループから分離・独立させ、フェラーリの株式の一部を上場する計画を公表。IPO(新規株式公開)は、近い将来行われると見られる。その際、フェラーリが本社のイタリアからの移転を計画しているとの一部報道を、今回FCAが明確に否定している。

FCAは、「FCAからフェラーリが分離・独立しても、フェラーリの納税拠点がイタリアであることに変わりはない」とコメントしている。

《森脇稔》

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