【ホンダ ステップワゴン と愛犬の旅】「ドッグフレンドリー度」極まる新型で、夏の那須高原ドライブ

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ホンダ ステップワゴンと愛犬の旅。初夏の那須をめざした。写真はフォレストヒルズ那須に到着したところ
  • ホンダ ステップワゴンと愛犬の旅。初夏の那須をめざした。写真はフォレストヒルズ那須に到着したところ
  • 東北自動車道を快適軽快に走るステップワゴン
  • 高速直進安定性は抜群。車内全列の静かさも大きな特徴。犬の耳にもやさしい
  • 那須高原の一般道での爽快な走りに人も犬も大満足
  • わくわくゲートのサブドアから人も犬の乗り降りできる
  • ステップワゴン 明るく解放感ある室内空間
  • インパネの上にも収納が
  • 後席確認ミラーは後席の愛犬の様子も確認できる

親子3世代の絆をつなぐハッピークリエイターベースで、絶対的ベストファミリーカー、それが5代目となるホンダの新型『ステップワゴン』のグランドコンセプトだ。

新発想のバックドア「わくわくゲート」やダウンサイジングトレンドを反映した新開発の1.5リットルターボエンジンを搭載するなど、ホンダらしさを体現した意欲作だが、4月23日の発売から1か月余り経た5月末にはすでに受注が1万5000台を超え、順調な滑り出しを見せている。

◆ホンダ渾身の最新トールミニバン、“愛犬家”視点で評価

世間でも注目度の高い新型ステップワゴンの話をいち早く聞きつけたわが家のラブラドールレトリーバーのマリア。「だったら親子3世代リゾート、ドッグフレンドリーリゾート日本一を目指す那須に行くしかないワンね」と提案してくれた。何しろ那須エリアのドッグウエルカムな施設は60軒以上。もちろん、そんな那須を楽しみ尽くすには日帰りじゃもったいない。どころか1泊でも楽しみ尽くせないということで、新型ステップワゴンにマリアと妹のジャックラッセルのララを乗せ、2泊3日で初夏の那須を目指した。

目的地はつい最近、レジーナ那須から名称変更し、リニューアルした「フォレストヒルズ那須」。それも3月に完成したばかりのニューコンセプトコテージ、120%愛犬仕様の「ONE LOVEコテージ」に宿泊するから楽しみだ。

◆ホンダお得意の低床フロア、後部からも乗降可能な新発想わくわくゲート

ミニバン世界初のテールゲートの左側一部が、玄関ドアのように横開きするわくわくゲートのサブドアが話題騒然の新型ステップワゴンは、ドッグフレンドリー度もまた最上級。犬はスライドドア、テールゲート側のどちらからでも乗降でき、2列目キャプテンシートの標準化によって、スライドドアから3列目席へアクセスできるのは当然として、後ろのサブドアから乗り込み、2列目席までトコトコ歩いて行くことも可能。ミニバンとしてかつてないテールゲートから乗り降りできる楽しさ、使い勝手の良さは、一度でも体験すればやみつきになること請け合いだ。

ちなみにスライドドアのステップ高は38.5cm。荷室開口部地上高は44.5cm(3列目席格納時50cm)とごく低く、どこからでも人や犬の乗り降り、重い荷物のだし入れは楽々快適そのものだ。ホンダはミニバンでも低床フロアにこだわってきたが、新型ステップワゴンでもそのこだわりは貫かれている。

◆ダウンサイズの影響感じさせないパワー感、フラットライド感にも感銘

東北自動車道を那須に向かうステップワゴンの車内は快適至極。新型は国産トールミニバン初の1.5リットルダウンサイジングターボを搭載しているが、そのスムーズさ極まる動力性能は平たん路で先代2リットル並以上、坂道や今回のように乗員、犬、荷物フル搭載の状態なら2.4リットルに迫る力強さを発揮してくれる。

運転感覚は車体に羽根が生えたかのように軽やかで扱いやすく、乗り心地は荒れた路面、段差越えを含めしなやかかつ軽快で極上の心地よさ。それこそ段差を段差と感じず、トラックに痛めつけられた東北自動車道の路面が再舗装されたかのようにフラットに、滑らかに走ってくれるのだ。しかも車高、重心の高いボックス型ミニバンながら、カーブなどでの車体の傾きは最小限。どこかにつかまれない犬も緊張感なくリラックスしてドライブを楽しめるというわけだ。

ボックス型ミニバンが苦手としてきたエンジン音、風切り音、ロードノイズの遮断も見事。車内は高速走行中でも全列ともに実に静か。聴覚に優れた犬の耳に優しく、出発前「新型ステップワゴンのドライブを、車窓の景色を目いっぱい楽しむワン」と言っていたマリアとララは、2/3列目席までカバーするトリプルゾーンオートエアコンの完璧な空調のおかげもあって、気がつけば気持ち良さそうに寝息を立てている。おいおい、寝てる場合か。

それにしてもステップワゴンのインテリアはまるで北欧家具に囲まれたようなセンスの良さと心地良さがある。収納はダッシュボード上2か所を含めこれでもかっ!とあり、カップホルダーに至っては全16個完備(それに乗じてマリアもララもマイペットボトルを持参)。2列目席用のロールサンシェードは直射日光をやわらげ車内の温度上昇を抑え、犬が嫌がる車外からの干渉を防ぐ役割も果たしてくれる機能がある。

◆那須に到着、つかの間のくつろぎ

そんなステップワゴンの快適感極まるドライブに、人も犬も大満足しているうちに那須ICに到着。

1日目はまず、2015年のGWにオープンしたばかりの、那須ICを降り那須街道を5分ほど走ったところにある、店内犬連れOKのガレット店「カフェ・レカン」でランチ。メニューはコンプレットガレット(卵、ハム、チーズ)1000円、鴨肉のローストのガレット1300円、クレープ800円、ヘーゼルナッツフレーバーのコーヒー500円など。

まだ昼過ぎ、ホテルのチェックインにはまだ時間があるので、この季節に最高の、フォレストヒルズ那須の宿泊プランにもある「愛犬とアドベンチャーカヌーツアーin板室湖」へ。マイナスイオンたっぷりの大自然の中の穏やかな渓流で、飼い主、愛犬ともにライフジャケットを着用し、カヌーで水面をのんびりクルーズ。ちょっとした冒険感覚が楽しめ、インストラクターが付くので初体験でも安心安全だ。

午後3時、いよいよフォレストヒルズ那須にチェックイン。ここは那須高原の約2万平米もの敷地にフロント、ガーデン、テラス、レストラン「マヨール」、テニスコート、ドッグラン、那須ドッグクラブクラブハウス(ドッグランテラス完備)、そして全23棟(ドッグコテージは19棟)のコテージが点在する森の中の隠れ家的リゾート。コテージ内の温泉浴槽(スタンダードルームのみ非温泉)をのぞくすべてのエリアに愛犬同伴可能で、チェックイン/アウトもカウンターのいすに座ったまま愛犬といっしょに行えるほどドッグフレンドリーな(スタッフも)リゾートホテル&コテージなのである。

標高が高く、夏でも朝夕は涼しく、親子3世代で訪れても過ごし方、楽しみ方は自由自在。那須ドッグクラブクラブハウスでは各種相談や、ドッググッズの販売も行なっている。夏はドッグプールも設置され、子供には敷地内の探検用に虫取りセットも貸し出してくれる。

今回、宿泊したのは新しい「ONE LOVEコテージ」。2階建てで69平米ものフロアを持つメゾネットタイプのコテージだ。入り口は中二階。階段を下りると、犬の“ぷれいるーむ”&独立したツインベッドルームのフロア。ぷれいるーむにはさまざまなドッググッズ、新商品が陳列され、その場で試すことができる“どっぐくろーぜっと”、およびショーケースがある空間で、全コテージ中、唯一完備されるプライベートドッグランへもここから出入りできる。

階段を上がった2階は明るく広々としたLDKスペース。その横には隠れ家的な3畳のどっぐりびんぐがあり、3名以上の宿泊用にエアウエーブのマットレスも用意されている。2名利用でもこちらで愛犬といっしょに就寝する人も多いとか。とにかく内装はオシャレで使いやすく(階段が苦手な犬は別)、愛犬用設備、ドッグアメニティも完璧。犬の視線、壁材、床材にまで配慮が行き届き、まるで愛犬仕様の理想のモデルルームに滞在しているかのようだった。マリアもララもこんな家に住みたい!とワンワン言っている。ワンラブコテージは現在101、102号室の2棟のみ。休日前はもちろん、平日もほぼ満室だから、夏休み期間であれば早めの予約をお薦めしたい(将来的に室数拡大予定)。

飼い主も犬もお楽しみの夕食はレストラン「マヨール」で。愛犬といっしょにシェフが腕を振るうオーガニックな自然派那須四季遊食のコース料理を楽しめるモダンで静かな空間だ。プランによってはコテージ内での部屋食も可能で、こちらはバーベーキュー(コテージのテラスで)、しゃぶしゃぶから(コテージのダイニングで)選ぶことができる。マリアとララはもちろん、抜け毛対策のマナーとしておそろいの洋服を着用してレストランに参上した。

今夜はその場でブロックから切りだす生ハム&旬のアスパラガスをフィーチャーした前菜・魚料理・口直し・肉料理・デザートと続く、手の込んだ一品、一品を、豊富なワインリストから選んだワインとともに味わった。わんこメニューもメイン、デザートを含め、小中型犬用、大型犬の全8種類が用意されているのだから、マリアもララも大興奮。2頭ともにしばしメニューとにらめっこ、である。

ちなみにレストラン「マヨール」は、7月から11月まで全日、ランチ営業もしている。フォレストヒルズ那須に滞在しなくても、愛犬連れで那須を訪れた際はぜひ利用したい。

フォレストヒルズ那須
栃木県那須郡那須町大字高久乙1880
TEL.0287-78-0666
大人1名 1泊2食付き 1万1340円~

※ぷれいるーむ、どっぐりびんぐ、どっぐくろーぜっと のひらがな表記は、正式名称です

《青山尚暉》

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