イタリアの自動車大手、フィアットと米国の自動車最大手、GM。フィアットがGMに対して、合併を打診していたと、米メディアが伝えた。
これは5月23日、『ニューヨーク・タイムズ』の電子版が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOが、GMに合併を打診。これをGMが断った」と伝えている。
フィアットといえば2014年1月、米国の自動車大手、クライスラーグループとの経営統合を成し遂げたばかり。同年10月には、新会社のFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)を発足させた。
そんなフィアットが今度は、GMに対して合併を打診したとすれば、セルジオ・マルキオンネCEOの野心は、とどまるところを知らない、といったところ。FCAは現在、世界第7位の自動車メーカーだが、仮にGMとの合併が実現すれば、トヨタやフォルクスワーゲングループを抜いて、世界一の巨大自動車メーカーが誕生する。
今回の一連の動きについて、同メディアは、「マルキオンネCEOは、GMのメアリー・バーラCEOに対して、合併協議を内容とした会談を提案。しかし、バーラCEOはこれを断り、会談は実現しなかった」と、レポートしている。