富山地方鉄道(富山地鉄)は4月16日、立山黒部アルペンルートの交通機関が自由に乗り降りできるフリー切符「アルペンルート5日間フリー乗車券」の発売を始めた。
立山黒部アルペンルートは、富山地鉄の立山駅(富山県立山町)から関西電力無軌条電車(関電トンネルトロリーバス)の扇沢駅(長野県大町市)までの山岳観光ルート。ケーブルカーやロープウェイ、トロリーバスなどの各種交通機関によって連続的に結ばれており、途中には黒部ダムがある。立山駅は富山地鉄の鉄道線で電鉄富山駅からアクセスでき、扇沢駅はアルピコ交通などが運行する路線バスでJR大糸線の信濃大町駅にアクセスできる。
富山地鉄が発売したフリー切符は、富山地鉄の鉄道線と路面電車(富山軌道線)、アルペンルート内の交通機関のうち立山~黒部湖間のケーブルカー・路線バス・トロリーバス・ロープウェイが5日間、自由に乗り降りできる。黒部ダム~扇沢間の関電トンネルトロリーバスと、扇沢~信濃大町間の路線バスは利用できない。富山地鉄線内の特急列車は自由席に限り利用できるが、指定席も座席指定券を別途購入すれば利用できる。また、立山駅を発車するケーブルカーを利用する場合は時間指定が必要になる。
発売額は大人2万1700円・子供1万850円。電鉄富山駅と富山地鉄乗車券センターで発売している。発売期間と利用可能期間は11月23日までだが、5月3~5日、9月20~22日、10月10・11日は利用できない。