【INDYCAR 第3戦】ディクソン今季初優勝、シボレーがトップ7独占…琢磨は18位

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ディクソンは今季初優勝。
  • ディクソンは今季初優勝。
  • ロングビーチ初制覇を果たした#9 ディクソン。
  • 左から3位モントーヤ、優勝ディクソン、2位カストロネベス。
  • 向かって左の手前(赤いマシン)が優勝したディクソン。右側にはペンスキー勢のマシンが3台並ぶ。
  • ホンダ勢最上位、8位の#27 アンドレッティ。
  • #14 佐藤琢磨は決勝18位。
  • 決勝、佐藤琢磨のピットシーン。
  • 今季、厳しい戦いが続いている佐藤琢磨。

現地19日にロングビーチ市街地コース(米カリフォルニア州)で開催されたインディカー・シリーズの今季第3戦決勝は、シボレーエンジン勢が7位までを独占する結果となった。優勝はスコット・ディクソンで今季初。佐藤琢磨は18位だった。

伝統のロングビーチ市街地コース戦、今年の決勝レースはインディカーらしからぬ、アクシデントの少ない展開となった。80周のうち、フルコースイエローコーションとなったのが1回、4周のみで、76周がいわゆるアンダーグリーン、“全力競争状態”での戦いとなっている。そのなかでレースを制したのが、ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing)であった。

3位という当地自己ベストの予選結果を得たディクソンは、2周目にはファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske/シボレー)をパスし、好ペースで走れることを証明。さらに最初のピットストップでポール発進のエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)の前に出ることに成功すると、ディクソンはシリーズ通算36勝目、今季初優勝を飾った。

03、08、13年と、3度のシリーズタイトル獲得歴も誇るディクソンだが、ロングビーチでは今回が初優勝。「このレースがとても好きだし、ここへ来るたびに良くやれていたとも思うんだけど、“リスト”に加えることができていなかったんだ」と喜びもひとしおの様子で、「マシンがとても速く仕上がっていたから、ピットストップでトップに立ったあとは、そのリードをコントロールすればよかった」とも語る。

今季は開幕2戦で15位、11位という苦しい結果のスタートでもあっただけに、ディクソンにとってこのシーズン初勝利の意味は大きいだろう。ポイントランキングでは総計87点で現在4位、ここから首位モントーヤ(119点)らを追いかけていきたいところだ。

決勝2~4位にはTeam Penskeのドライバーが並んだ。2位はカストロネベス、3位がモントーヤで、4位にシモン・パジェノー(#22)。5位にはディクソンのチームメイトであるトニー・カナーン(#10 Chip Ganassi Racing)が入り、7位までがシボレー勢だった。ホンダ最上位は8位のマルコ・アンドレッティ(#27 Andretti Autosport)。

琢磨(#14 A.J.Foyt Racing/ホンダ)にとっては2年前にシリーズ初優勝を飾った地への再訪でもあったが、予選から展開に恵まれず20位という苦しいスタート位置に。決勝でも上位進出はならず、最終周には燃料切れで惰性ゴールとなって3つほどポジションを落とすなどがあり、最終結果は18位だった(出走23台)。

佐藤琢磨のコメント
「今週はずっと厳しい状況が続きましたが、決勝日もそれは変わりませんでした。ただ、レース前のファイナルプラクティスでマシンをいいものに仕上げられてはいたんですけどね。グリッドは後方でしたが、レースを楽しみにしていましたし、作戦もいいものが用意できていたと思います。ところが今日のレースではフルコースコーションが少なく、ポジションを上げていくチャンスがほとんどなかった。クルーたちは週末を通じてマシンの整備に全力を注いでくれていただけに、いい結果を手にできなかったのが残念です」

3週連続開催となる第4戦は次週末、現地26日決勝のスケジュールで、アラバマ州のバーバー・モータースポーツパークを舞台に実施される。“インディ500月間”である5月を前に、琢磨を含むホンダ勢の巻き返しなるかどうかが注視される一戦となりそうだ。

《遠藤俊幸》

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