気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年4月10日付
●原油価格上昇の見方、シェールオイル現存予想、前IEA事務局長(読売・2面)
●東証、終値も1万9937円、15年ぶり高値、中小の賃上げ材料視(朝日・8面)
●15年度予算が成立(毎日・1面)
●日産、駐車支援技術を応用,深海探査の操作性向上へ(毎日・6面)
●中国新車販売伸び鈍る、3月3.3%増、日本車も苦戦(日経・9面)
●アコードHV日本集約、ホンダ、米生産分を狭山に(日経・13面)
ひとくちコメント
4月9日の東京株式市場で日経平均株価が続伸し、大きな節目となる2万円の大台にあと一歩に迫る展開となった。終値は前日比147円91銭高の1万9937円72銭となり、8日に続いて約15年ぶりの高値を更新した。
きょうの各紙も「東京株2万円目前」(産経)などとのタイトルで「一時は1万9957円まで上昇し、2万円まで40円余りとなる場面もあった」と報じている。
株価上昇の背景には「米連邦公開市場委員会の議事録が公開されたことを受け、米国での利上げ時期が後ずれするとの観測が広がり、株式市場に流入する資金が細らないとの期待感から、東京市場でも朝方から買い優勢の展開となった」とみられている。
また、財務省の内証券投資動向で、3月末から4月初めにかけて外国人投資家が日本株を3週ぶりに買い越していたことも、好感材料となったとの見方もあった。
ただ、個別銘柄をみると、ソニーや三菱電機電、NTTなどは年初来高値を更新したが、自動車関連株では、前日比で日産自動車が56円高、ホンダが28円高と急伸したが、トヨタ自動車や三菱自動車などは下げており、全般的に足踏み状態。
4月7日の日経朝刊でも「自動車株の先高観、薄れる」と報じていたように、円安が一服、米景気の回復鈍化懸念を背景に「輸出株と内需株とを入れ替える動きも出始めた」との見方もありそうだ。