【SUPER GT】体制強化のAudi Team Hitotsuyama、開幕戦でGT300クラス3位に
モータースポーツ/エンタメモータースポーツ
SUPER GTシリーズのGT300クラスに2012年からアウディでの参戦を続けている「Audi Team Hitotsuyama」が、一層の体制強化を経て臨んだ今季開幕戦で3位表彰台を獲得、幸先の良いスタートを切っている。
ドイツメーカーおよびドイツ車インポーターによるドイツ車使用チームへのサポート強化、これは近年のGT300クラスのトレンドだ。外国人スタッフの数も各陣営で増え、GT300は今や世界戦の如きハイレベル化とハイステータス化を果たしてもいる。Audi Team Hitotsuyamaも従来から本国のレース部門「Audi Sport」、そして日本法人である「Audi Japan」からのサポートを受けて戦ってきたチームだが、それに加えて今季は欧州のアウディ系強豪チームとのコラボレーションを実現、一段とグレードアップした体制で15年シーズンの開幕を迎えた。
共同戦線を張るのは、欧州のハコ系トップシリーズといえる「ブランパン GT シリーズ」でタイトルを獲得するなどしてきた、ベルギーの「W-Racing Team(WRT)」。今季はWRTからAudi Team Hitotsuyamaにエンジニアらが派遣され、コラボレーションチームとしてGT300を戦う。
日本のレースをよく知るAudi Team Hitotsuyamaと、参戦マシン「アウディR8 LMS ultra」を熟知するWRTとの融合は、開幕前のテストからドライバー、チームスタッフらに自信をもたらすものであった。そして迎えた開幕戦では、それがいきなり結果にも反映されることとなる。雨絡みの難しいコンディションとなった決勝レース(4月5日/岡山国際サーキット)、予選10位からのスタートだったAudi Team Hitotsuyamaの#21 Audi R8 LMS ultra(リチャード・ライアン&藤井誠暢=とものぶ)は序盤のうちに3位へと浮上し、最終的にもその順位でゴール、表彰台を獲得したのである。
Audi Team Hitotsuyamaの強化要素はまだあり、長距離ラウンドの第2戦富士500kmと第5戦鈴鹿1000kmではAudi Sportのファクトリードライバー、ステファン・オルテリが第3ドライバーとして参画する予定。コース相性的には厳しさもある富士での次戦だが、やはり注目を集めることとなりそうなAudi Team Hitotsuyamaであり、シリーズを通じての戦いぶりにも注視すべき存在となってきたようだ。