京都丹後鉄道と四日市あすなろう鉄道の実施計画認定…4月1日スタート

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KTRは4月1日から「京都丹後鉄道」に。北近畿タンゴ鉄道が施設と車両を保有し、WILLER TRAINSがKTRから施設・車両を借り入れて列車を運行する。写真は1月の商品発表会で公開された丹鉄のポスター。
  • KTRは4月1日から「京都丹後鉄道」に。北近畿タンゴ鉄道が施設と車両を保有し、WILLER TRAINSがKTRから施設・車両を借り入れて列車を運行する。写真は1月の商品発表会で公開された丹鉄のポスター。
  • 京都丹後鉄道は当分の間、3月31日以前のダイヤや運賃をそのまま引き継ぐ。写真はKTRの普通列車。
  • 四日市あすなろう鉄道が運行を引き継ぐ近鉄内部・八王子線の路線図。近鉄四日市駅構内の内部・八王子線の部分のみ駅名が「あすなろう四日市」に変更されるが、ダイヤは変更しない。
国土交通大臣は3月11日、北近畿タンゴ鉄道(KTR)全線と近畿日本鉄道(近鉄)内部・八王子線の鉄道事業再構築実施計画を認定する。国土交通省が3月10日発表した。いずれも4月1日から上下分離方式の経営体制に移行。KTRの路線はWILLER TRAINS(ウィラー・トレインス)が運行する「京都丹後鉄道(丹鉄)」、内部・八王子線は四日市あすなろう鉄道の路線として、再スタートを切る。

北近畿タンゴ鉄道は、京都府などが出資している第三セクター。国鉄の経営悪化を受けて工事が凍結された、宮福線福知山(京都府福知山市)~宮津(宮津市)間30.4kmの運営会社として1982年に設立され、1988年に開業した。当初の社名は宮福鉄道だったが、1989年に現在の社名に改称。1990年には西舞鶴(舞鶴市)~宮津~豊岡(兵庫県豊岡市)間83.6kmを結ぶ宮津線の経営も引き継いだ。

KTRは少子高齢化による通学輸送の減少などもあって経営が悪化したことから、上下分離方式による経営改善を目指すことが決定。高速バス会社のWILLER ALLIANCE(ウィラー・アライアンス)が全額出資するWILLER TRAINSが、KTRから施設・車両を借り受けて列車を運行することになった。これに伴い、WILLER TRAINSやKTR、沿線自治体などは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(活性化法)に基づき再構築実施計画の認定を申請していた。

内部・八王子線は、三重県四日市市内の近鉄四日市~日永~内部間5.7km(内部線)と日永~西日野間1.3km(八王子線)の鉄道路線。現在は近鉄が運営している。経営の悪化により存廃問題が浮上し、公有民営方式で存続することが決定。運行を引き継ぐ四日市あすなろう鉄道と、施設や車両を近鉄から譲り受けて保有する四日市市が、活性化法に基づき再構築実施計画の認定を申請していた。

国交省の発表などによると、再構築実施計画の実施予定期間は今年4月1日から2025年3月31日までの10年間。5年を経過した時点で実施計画の見直しなどを検討する。

WILLER TRAINSはKTRから運行を引き継ぐ鉄道の通称を「京都丹後鉄道」とし、路線の通称は宮津線の西舞鶴~宮津間を「宮舞線」、宮津~豊岡間を「宮豊線」とする。宮福線は現在と同じ名称で案内される。このほか、一部の駅名も変更する。運賃や料金は現在と同額とし、運行本数や時刻も当分の間、3月14日ダイヤ改正時のものを引き継ぐ。

四日市あすなろう鉄道は、3月31日以前と同じダイヤで内部・八王子線の列車を運行するが、運賃は変更。普通運賃(大人)の上限額は、1~3km区間が現在より30円高い200円、4~6km区間も30円高い260円になる。駅名は近鉄四日市駅構内の内部・八王子線の部分のみ「あすなろう四日市」に変わる。
《草町義和》

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