【スバル レガシィ B4 試乗】とても良いクルマだが、際立った特徴に欠ける…松下宏

試乗記 国産車
スバル レガシィ B4
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『レガシィ B4』を走らせて、とても良いクルマだと思った。何のストレスを感じさせることもなく、さわやかな気分で気持ち良く走れるクルマだったからだ。

水平対向2.5リットルの自然吸気仕様エンジンはスムーズな吹き上がりを見せ、リニアトロニックCVTも違和感のない滑らかな加速を感じさせる。乗り心地は悪くないし静粛性も高いレベルにある。運転していてたおやかな気分になれる。そんなクルマである。

ただ、レガシィ B4はとても良いクルマながら、それ以上ではない。単なる良いクルマにとどまっているのがレガシィ B4の限界でもある。クルマには何か特徴的なアピールをする部分が欲しいところだが、それが欠けているからだ。少々の欠点であったり、極端なものであったりしても良いから、もう少しインパクトのある際立った特徴が欲しい。

今回のレガシィ B4は完全にアメリカや中国などの市場に向けたクルマとして作られた。そのためボディが大型化したのも難点だ。全幅が1800mmを超えているのが特に難点となる部分である。日本では車庫証明を取れずに買えない人も出てくる。何とか1800mmに踏みとどまってほしいものだ。

内外装のデザインも余りにも普通である。特徴的であるために嫌われるデザインではなく、万人受けすることをねらったデザインともいえるが、このようなシンプルなデザインであると逆にヒットするのは難しい。

走りにしてもデザインにしても、クルマへの感度の低い“ノンポリ”のユーザーには受け入れられるかもしれないが、スバリストのような特徴的なクルマを求めるユーザーに浸透させるのは難しいのではないか。

新型レガシィ B4には進化した仕様の「アイサイト ver.3」が搭載されるほか、アメリカで導入されて話題になっているスモールオフセットの衝突安全にもきちんと対応している。いかにもスバルらしい設定である。

ただし、安全装備については文句を付けたい部分もある。アメリカ仕様ではブラインドスポット・デテクションとクロストラフィック・アラートが設定されている。なのに日本ではオプション設定すらされていないからだ。

ボディサイズだけでなくこの点でもアメリカ市場を向き過ぎであり、日本市場が軽視されているという印象をぬぐえない。スバルに限らず、日本のメーカー各社はもっと日本の市場とユーザーに目を向けてほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★


松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》

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