国土交通省は、自動車の検査標章の視認性を向上するため検討会を開催すると発表した。
検査標章は、検査(車検)実施の有無や、自動車検査証の有効期間の満了する時期を一目瞭然とし、無車検車の取締りを容易にするため、前面ガラスなどに貼付して表示するもの。
現行の検査標章は、2004年から自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)を使って印刷される方式となり、四輪車の窓ガラス用が二輪車などのナンバープレート用と同じサイズに小さくなったため、当時、視認性が低下したという意見が多かった。
これを踏まえ、2008年に視認性を向上させるため、次回の検査時期を示す数字を大きくするなど、改良したものの、未だに視認性の改善を求める意見が寄せられている。
また、継続検査(車検)を受けているものの、点検整備を実施していていないユーザーが、車検の際に整備工場を利用しなかった場合も多く存在している。
ユーザーに対する点検・整備実施の指導や啓発に検査標章の活用を求める声も強まっていることを受け、今回、検査標章の視認性向上、検査標章を活用した点検整備啓発の方策について検討するため、有識者、関係業界の代表者等から構成される「検査標章の視認性向上検討会」を設置する。
1回目を1月30日に経済産業省で開催し、検査標章の現状についてや、検討会の進め方について、関係者へのアンケート案について審議する。