日本国内では、安全装備のひとつとして標準採用の動きが進む自動ブレーキ。米国では、政府が自動ブレーキの装着を推奨する動きに出た。
これは2015年1月22日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。NHTSAは、「自動車の先進装備の一つとして、自動ブレーキの装着を推奨する」と発表している。
NHTSAが推奨するのは、2種類の自動ブレーキ。CIB(事故回避ブレーキ)と、DBS(ダイナミック・ブレーキ・サポート)。これら2種類の自動ブレーキの有無を、近い将来、衝突安全性を含めた新車評価プログラム(NCAP)に導入する計画。
NHTSAによると、2013年に米国で起きた事故(警察届け出分)のおよそ3分の1が、追突事故。加害者の多くが、全くブレーキ操作を行わないか、または不充分なブレーキ操作で、追突事故を起こしていたという。そのため、自動ブレーキの装着で、追突事故を減らす効果が増すと見込む。
NHTSAのアンソニー・フォックス長官は、「自動車業界全体が、安全性の基準を引き上げることに、引き続き努めることを望む」とコメントしている。