欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは2015年1月9日、2014年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は、初の600万台超えとなる612万台。前年比は2.8%増だった。
2014年の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年比10%増の276万台。中国を含めたアジア太平洋地域では、9%増の297万台以上を売り上げる。
また北米は、前年比5.7%減の58万6700台と、2年連続のマイナスに。このうち米国は、前年比10%減の36万7000台にとどまった。
ロシアも、前年比18%減の12万8100台と、引き続き減少傾向。一方、信用不安から抜け出した欧州は、前年比2.8%増の168万台と、回復。地元ドイツも3.3%増の57万8400台と、プラスに転じる。
なお、フォルクスワーゲンブランド(乗用車)の2014年12月単月の世界新車販売は、52万9500台。前年同月比は2.4%減と、3か月連続の前年実績割れ。
フォルクスワーゲングループのクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「フォルクスワーゲン乗用車ブランドが、初の年間600万台超えを達成。2004年実績に対して、販売が倍増した」とコメントしている。