気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2015年1月9日付●トヨタ労組ベア6000円要求へ(読売・11面)●前倒し政権押し切る,北海道・北陸新幹線(朝日・3面)●昨年国内新車販売トップ10、軽7車種占める(朝日・8面)●サムスン正念場、スマホ不振、代わる柱模索、14年12月期9年ぶり減収(毎日・7面)●キヤノン御手洗会長、国内生産60%に拡大、3年内「人材の質圧倒的」(産経・10面)●トヨタ、定年後も月収維持、再雇用検討、技能系人材確保へ(東京・6面)●燃料電池車エコカーの主役に? トヨタ特許を開放(東京・24面)●迫真、トヨタその先へ5、章男とモリゾウ(日経・2面)●輸入車17年ぶり高水準、昨年販売3.4%増、12ブランドで最高(日経・15面)●12月新車販売「ワゴンR」首位、10位内に軽が8車種(日経・15面)●中国新車販売ホンダ過去最高、昨年,4.1%増(日経・15面)ひとくちコメント日本自動車販売協会連合会などが2014年12月と昨年1年間の国内の車名別新車販売台数を公表したが、その上位10車種のランキングを四文字熟語で表現すると「軽高普低」もしくは「軽好(調)普(不)振」がふさわしいようだ。きょうの各紙が「昨年国内車販売トップ10、軽7車種占める」(朝日)などと、2014年の新車ランキングではダイハツ工業の軽自動車『タント』が初めて首位となるなど、上位10車種のうち7車種を軽が占めた。その傾向は12月になるともっと鮮明になった。日経が報じているが、スズキとダイハツの激しいシェア争いも加速したことで、上位10車種中、スズキとダイハツの軽がそれぞれ3車種ずつ、ホンダの『N-BOX』と日産の『ディス』もベスト10入りして、8車種を軽が占めた。ちなみに、年間のベスト10ではダイハツが首位のタントのほか、9位に『ミラ』と10位に『ムーヴ』が入って3車種だったが、スズキは6位の『アルト』1車種だった。さらに、興味深いのは12月の総合ランキング。軽以外では、トヨタの『アクア』が4位、『プリウス』が9位に食い込んでいるが、年間3位のホンダの『フィット』は13位に後退。さらに、とばっちりを受けたのは登録車で4位と健闘したマツダの『デミオ』。11月は総合でベスト10入りしたが、12月は圏外だった。株式の世界では株価の乱高下は不思議ではないが、新車ランキングで順位が目まぐるしく変化するのは珍しい。