気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年12月11日付
●ノーベル賞授賞式青色LED輝く3氏(読売・1面)
●セブンに水素補給設備、燃料電池車用、来秋、東京・愛知で2店(読売・8面)
●スカイマーク共同運航3社で検討、全日空とも協議「独立経営は維持」(読売・9面)
●ガソリン価格21週連続下落(毎日・6面)
●タカタショック、「高品質」ブランド守れ、信頼回復走るメーカー(産経・11面)
●トヨタ、燃料電池車「ミライ」受注好調、増産へ(東京・6面)
●原油安、家計にも恩恵、電力、2月値下げの公算(日経・1面)
●女性管理職の数値目標、経団連会員211社が設定(日経・8面)
●中国新車販売、伸び鈍化、11月、日本勢が苦戦(日経・9面)
●新車「ウェイク」販売目標の3倍、ダイハツ、1万5000台受注(日経・11面)
●中古車登録、11月13%減、下取り車減る(日経・11面)
●タカタの衝撃、米消費者意識読み誤る、リコール、世界2000万台超(日経・13面)
●ブリヂストン、営業益最高、米で新車用タイヤ好調、今期10%増4800億円(日経・17面)
ひとくちコメント
国内航空3位のスカイマークの経営方針が大きく揺れ動いている。日本航空との共同運航を模索しているのに加え、ライパイルの全日本空輸にも提携を通じた支援を要請することを発表した。
きょうの各紙も「スカイマーク苦渋の決断」(日経)などと、「日航単独の支援に難色を示していた国土交通省に背中を押された」と取り上げている。
スカイマークの西久保慎一社長は「常識的にはありえない」「民間企業の論理とかけ離れている」と強調。自らの本意ではないことを繰り返したという。
また、資金調達のため、来年1月にもファンドから最大25%の出資を受ける方針を明らかにした。調達額は50~60億円規模とみられ、国内外のファンド4社と交渉しているという。日航や全日空から出資を受けても、経営の独立性を保つねらいがあるようだ。
それにしても、ライバル2社からの支援というのも異例であり、まさかスカイマークのフラッグが「全日航」に塗り替えられるわけでもないだろうが、3社の思惑は交錯しており「国内航空『第三極』の先行きはまだ見通せない」(日経)のが現状だ。