ホンダが12月1日に発売した新型セダン『グレイス』は、ハイブリッドのみの設定となっている。開発責任者を務める本田技術研究所の広瀬敏和主任研究員は「お客様が求めるものがガソリン車よりもハイブリッドだったので、ハイブリッド一本でまず投入する」と語る。
というのも「グレイスはグローバルカーですでにインド、タイ、ブラジルで発売しているが、日本に投入するにあたり市場調査したところ、我々が考えていた以上にセダンを求めるお客様が全国、特に地方にいらっしゃって、その方にお話を聞くとハイブリッドでトランクがついた5ナンバーのセダンが欲しいという需要がすごくあった。我々はびっくりしてしまった」と明かす。
そこで「グローバルな車だが、日本(市場向け)の要件として5ナンバーとハイブリッドということをまず掲げて開発した。とくにターゲットユーザーが50~60代になると、奥様を含めて(乗っている)自分達の燃費だけでなく、世間もみてハイブリッドが欲しいといわれる。だから、まずはハイブリッドを出す」と説明。
さらに「より幅を広げるということで、『フィット』もAWDを設定しているが、グレイスもAWDを設定して、日本全国のお客様にハイブリッドを提供するということで一本化して、今回は同時にデビューさせる」とも話していた。