2年前のイタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクルショー「EICMA」(ミラノショー)で『カリフォルニア1400』を発表したピアッジオグループのモトグッツィは、今回のEICMA 2014で、クルーザー路線に大攻勢を仕掛けるかのように、カリフォルニア1400ベースの4モデルを発表した。
4機種の内訳は、新派生モデルの『エルドラード』と『オーディース』の2機種。そして上級のスペシャルエディションとなる『カリフォルニア1400 ツーリングS.E.』。さらに、コンセプトモデルとして『MGX-21』が出展された。
エルドラードは、1972年に米国市場に投入された『エルドラード850』をイメージリーダーとしており、前後ホイール径を18/16インチから16/16インチとし、ホワイトウォールタイヤを履き、シート高を740mmから725mmに設定。トラディショナルアメリカンを思わせる。
オーディースは、『カリフォルニア1400 カスタム』をベースにブラック基調でまとめられ、ライザー付きドラッグバーハンドルを装備、ステップボードはバー式に改められる。後輪は17インチで、走りも精悍なイメージだ。
カリフォルニア1400ツーリングS.E.は、ツートーンにカラーリングされ、メッキパーツを多用。パッセンジャー用のバックレストとグラブバーを装着する。
そして、MGX-21は、カーボン調の外装パーツ、ビキニカウルを装着するモダンクラシカル調のコンセプトモデルで、バガースタイルを思わせる。MGX-21の“21”は、前輪径の21インチ、モトグッチ創立の1921年を意味しているという。
ヨーロッパにも進出するハーレーダビッドソン、ヴィクトリー、インディアンへの対抗を感じさせる今回のモトグッツィである。