【メルセデスベンツ Cクラス 試乗】C180、上質で快適極まる乗り心地を選ぶなら素のモデル!?…青山尚暉

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ Cクラス
  • メルセデスベンツ Cクラス
  • メルセデスベンツ C180 アバンギャルド
  • メルセデスベンツ Cクラス
  • メルセデスベンツ Cクラス
  • メルセデスベンツ Cクラス
  • メルセデスベンツCクラス
  • メルセデスベンツCクラス
  • メルセデスベンツ Cクラス

2014-2015年日本カー・オブ・ザ・イヤーでインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのがメルセデスベンツ『Cクラスセダン』だ。

実はボクが投票で1台にのみ与えることができる10点満点を投じたのがCクラスセダンだった。

現時点で買えるCクラスセダンはC180、C180アバンギャルド、C200アバンギャルド、C250スポーツの4機種で、C180/200アバンギャルドにはスタイリングパッケージやスポーツサスペンション、18インチAMGアルミホイール&タイヤ、エアサス(C200アバンギャルド)などがおごられるAMGラインがオプションとして用意されている。

たしかに新型Cクラスセダンはアジリティ(俊敏性)をテーマに走りが磨かれている。その走りっぷりは上質かつスポーティーテイストたっぷりだが、中にはスポーツ度より快適性、心地良い乗り心地でCクラスを選びたい人もいるだろう。

そんなユーザーにお薦めしたいのが、実はボクがCクラスセダンでもっとも気に入っているC180のAMGラインを装着しない、素に近いモデルである。

例えば箱根・芦ノ湖周辺の山道やホテルの接続路の路面は「補修しろよ!」と言いたいぐらい荒れに荒れている。C180セダンのAMGラインはもちろん、C200セダンのエアサス装着車ですら、Cクラスとしては初のランフラットタイヤの装着もあって乗り心地がゴツゴツ硬く感じられ、車体が上下に揺すられがちな場面だ。

しかしその2車種と前後して乗ったC180のノーマルモデルは、そんな路面をなめるように、しっとりしなやかに走破してくれたのだ。その車内に先輩著名自動車評論家先生も同乗していたのだが、2人で思わず「これはいい。これぞ高級車の乗り味だ!」とうなったほどだった。

動力性能にしても、C180とC200ではそれほど大きな違いなし。C180でもファミリーカーとしてなら十分すぎるほどである。

メルセデスベンツを買うとなると、力が入り、思わず上級グレードや各種パッケージ、スポーツアイテムに目がいってしまうが、ファミリーカーとしてCクラスセダンを選ぶなら、同車が本来持つアジリティ性能に加え、感動に値する上質極まる乗り心地を示す標準車をまずはリストアップ(試乗)してほしい。

もちろん、一般的な路面ならエアサス装着車は素晴らしい乗り心地を示してくれるし、AMGラインはよりスポーティーなアジリティに振った(特にC180 AMGライン)痛快な走りを味合わせてくれる。が、くり返すけれど、総合的な乗り心地に関しては素のモデルに軍配が上がる。言い方を変えれば、ベースグレードを買っても大いなる満足度が得られるということだ。

ボクがCクラスセダンを高く評価しているのは、そんな基本性能、ベースグレードの素の良さに感動したからでもある(写真の一部はAMGライン)。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
ペットフレンドリー度:★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集