日産自動車と4Rエナジーは、エナリスと協力して、電気自動車『リーフ』の使用済みリチウムイオンバッテリーを複数組み合わせ、大容量蓄電池システムとしてビルの電力マネジメントに活用する実証実験を行うと発表した。
同システムは、日産の先進技術開発センター(厚木市)にリーフの使用済みリチウムイオンバッテリーを24台分設置し、エナリスが提供するディマンドリスポンス(DR)サービスに対応させるもの。DRとは、電力供給側からの要請に基づき、需要側の消費パターンを変化させることで需給バランスを保つ方策だ。実証実験では、電力供給を滞らせることなく電力料金を削減できる大容量蓄電池システムの利用方法を検証する。
今回の実証実験により、将来的には、需要側である事業所等がリスクや投資負担の懸念なしで電力料金を最大10%削減することが期待できる一方、供給側はDRによるインセンティブを得ることができ、同時に需給バランスを適正な状態に保つことができるビジネスモデルを目指していく。