インド 新車販売、7%減…5か月ぶりに減少 10月

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トヨタ・カローラ アルティス(デリーモーターショー14)
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  • 新型ホンダ シティ
  • マルチスズキのディザイア

インド自動車工業会は11月10日、インド国内の10月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、27万3116台。前年同月比は7%減と、5か月ぶりに前年実績を下回った。

メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが10月、インド国内で9万7069台を販売。前年同月比は1%増と、6か月連続で増加した。

車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で8万0589台を販売。前年同月比は2%増と、6か月連続のプラス。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、新型コンパクトMPVの『エルティガ』を2012年4月に投入。10月はセグメント合計で6027台を販売。前年同月比は16.7%減と、6か月ぶりに減少する。

また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した10月のインド新車販売台数は、1万3716台(輸出を含む)。前年同月比は12%減と、5か月連続で前年実績を下回った。10月実績の1万3716台の内訳は、インド国内販売分が1万2556台で、前年同月比は4.6%減と、2か月ぶりに減少。そんな中、2014年5月に発売した『エティオス クロス』と『カローラ アルティス』が支持を集める。

ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社、ホンダカーズインディアリミテッドが公表した10月のインド新車販売台数は、1万3242台。前年同月比は18%増と、2桁の大幅増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が5120台と回復。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、3482台と売れた。新型『モビリオ』も2985台と引き続き、良好な立ち上がり。

インドでは2014年5月、モディ新政権が発足。7月末で期限切れを迎えた物品税の減税を、2014年末まで延長するなど、同政権の経済政策により、消費者の新車購入意欲は回復傾向を示していた。10月新車販売の6か月ぶりのマイナスは、経済の回復を実感できない人々が、新車購入を躊躇したためと見られる。

《森脇稔》

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