【新聞ウォッチ] "マジ"か? 安倍首相 年内総選挙決断、消費再増税先送り

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安倍晋三首相
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月12日付

●株終値1万7000円台回復、7年1か月ぶり、円安進行116円台 (読売・1面)

●円安明暗、大手に輸出の恩恵、コスト膨らむ中小、十傑に自動車3社 (朝日・8面)

●「今年の車」ハスラー選出、RJC (朝日・8面)

●エヴァ車、襲来、オロチ光岡「最後の自車」、セブン-イレブン一台1600万円(朝日・8面)

●トヨタ4度目V、社会人野球日本選手権 (毎日・1面)

●首相、来月総選挙決断、消費再増税1年半延期、景気下振れ懸念強める(産経・1面)

●番頭の時代、野心と経営感覚ゴーン氏が評価、志賀俊之・日産自動車副会長 (産経・1面)

●自動車各社、研究開発700億円積み増し、設備投資も(産経・10面)

●社長に村上氏、UDトラック(産経・10面)

●社説、トヨタ最高益、下請けには”恩返し”を(東京・5面)

●日産,韓国で新車攻勢、ディーゼルSUVなど投入 (日経・9面)

ひとくちコメント

若者を中心によく使う略語に「マジ」という言葉がある。きょうの各紙をみて、思わず「マジか」と思った人も少なくないだろう。安倍首相が月内に衆院を解散し、12月中に総選挙を断行する意向を固めたというのである。

読売が連日のように「衆院選の日程について、『12月2日公示、14日投開票』」を想定し、自民、公明両党が選挙準備に入った」と報じれば、産経は「首相、来月総選挙決断」と1面トップ記事として大きなタイトルで掲載。日経も「安倍首相が『年内の衆院選は選択にある』と自民党幹部に伝えたことが明らかになった」と取り上げている。

永田町に解散風が一気に強まったことになるが、選挙の根拠ともなる消費税の再引き上げについても、産経が「1年半延期」の方針を固めたと報じている。

一寸先が闇の政界の話題はともかく、自動車関連のニュースに目を向けると、コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンが人気アニメの「エヴァンゲリオン」のキャラクター「初号機」のイメージカラー塗装を施した光岡自動車の『オロチ』の特別仕様車を発売するという。

きょうの朝日などが取り上げているが、価格は税込み1600万円で限定1台をコンビニの店頭で注文を受け付けるそうだ。記事の中身も面白い。「セブン-イレブンの商品としては過去最高額」(日経)というのも興味深いが、すでに生産を終了していたこのオロチは光岡が所有する「最後の自車」(朝日)でもあるという。

もう一つ、自動車関係の話題としては、自動車評論家などで組織するジャーナリスト会議(RJC)が選んだ今年の「RJCカーオブザイヤー」はスズキの軽自動車『ハスラー』だそうだ。朝日などが報じているが、軽自動車の新ジャンルを切り開いたという意味では、「マジか」と驚くよりも極めて「真面目」な選び方ではないだろうか。

《福田俊之》

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