プロドゥアのエンジン工場、2016年に稼働

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ダイハツ/プロドゥア・アジア
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ダイハツ工業は、マレーシア政府と共同出資で設立した国民車メーカーのプロドゥアの新エンジン工場について、2016年年央の稼働を予定していると発表した。

ダイハツが10月30日に発表した年次報告書によると、マレーシアが環太平洋経済連携協定(TPP)に参加の場合には、競争環境は一層激化すると予想。厳しい競争環境に耐えるため2014年年央から新工場において、新型車の生産を決定し、自由化に対応するため揺るがない経営体質と生産体制の準備を整えている。2014年5月には新エンジン生産工場を設立、2016年年央の稼働を予定している。車両のみならずオートマチック・トランスミッション、エンジンを含め、プロドゥアグループ全体で構造改革を強力に推進し、国際競争力向上を図って行く方針だ。

一方でプロドゥアの市場シェアが8年連続でトップとなったことを明らかにした。2014年第3四半期のシェアは28.7%となった。

昨年の販売台数は前年比104%増の19万6,000台と市場の伸びと同様に堅調に成長した。堅調な販売を支えたのが2011年から取り組んでいる原価低減活動で、仕入れ先の育成や協力強化、新規仕入れ先の発掘を実施し、『マイヴィ』や『アルザ』のコスト低減を図った。

今年の見通しについてダイハツ工業は、マレーシア市場が前年比101%増の66万台となり、プロドゥアは同102%増の20万台を販売できると予想。9月に販売した低燃費自動車(EEV)『アジア(Axia)』が好調であるため今年は販売目標を達成できると見込んでいる。

広瀬やよい

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