日産自動車の中国法人は10月10日、9月の中国における新車販売結果を明らかにした。
商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた9月の総販売台数は、約9万3700台。前年同月比は20%減と、3か月連続で前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府の尖閣諸島国有化発表に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが起きた。しかし、現在では、その影響はほぼ解消する。
日産の9月の中国販売は、前年同月比が20%減。4月は14.7%増、5月は3.1%増、6月は11.1%増と好調だった。しかし、7月は12.3%減と2桁のマイナスに。8月は、減少幅が0.7%と縮小したが、9月は20%減と、再び2桁の減少に戻った。
9月の落ち込みは、商用車の販売不振の影響。また、乗用車では、中国最量販ゾーンのコンパクトカー部門において、競争激化で販売が伸び悩んだ。
日産の2014年1-9月の中国新車販売は、前年同期比5.2%増の約87万9100台。日産は2013年、中国で前年比17.2%増の126万6200台を販売。2014年については、前年比10.6%増の140万台以上の販売目標を掲げている。