メルセデスベンツから軽自動車まで個性豊かなクルマが10ベストに選ばれたことがまず第一にうれしいです。
生物の多様性が重要視されるのと同じように、クルマも色々なクルマが存在することが大切だと思うのです。でも、この10台のなかにスポーツカーがないのはとてもさみしいことですね。来年は少し元気なクルマが増えてきそうな予感もありますので楽しみです。
さて、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーですが、マツダ『デミオ』が選ばれました。自分が10点を投じたクルマがイヤーカーに選ばれるのはうれしいことです。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの配点はレギュレーション上、持ち点25点中の10点を1台に、15点を4台に振り分ける(最大9点)必要があるため、こうした配点になりました。決して、10点のクルマと4点のクルマは6点の開きはありませんし、0点のクルマとの間に10点の差があるわけでもありません。
デミオを評価した大きな理由は3つです。小型ディーゼルの復権、5ナンバーサイズ、手頃な価格です。
マツダ『デミオ』:10点
メルセデスベンツ『Cクラスセダン』:6点
BMW 『i3』:5点
スバル『レヴォーグ』:3点
スズキ『ハスラー』:1点
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。