2014年FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ(WSB)第11戦 フランス大会が、10月3日から5日までの3日間、マニクールサーキットで開催された。
総合首位のトム・サイクス(カワサキ)は、両レースともに慎重に走って4位でフィニッシュ。総合2位のシルバン・ギュントーリ(アプリリア)に12点差をつけて首位をキープし、最終戦を残してタイトルに王手をかけた。
第1レースはオープニングラップ3番手。序盤はサイクスが総合3位のジョナサン・レイ(ホンダ)と総合2位のギュントーリの後に続き、タイトルを争う3人がトップグループを形成する。中盤になるとギュントーリがトップに立ち、ペースをあげてトップグループの後方から追い上げてきたマルコ・メランドリ(アプリリア)も2番手に浮上。レイ、そしてトップの3人を追うようにサイクスとロリス・バズ(カワサキ)が続いた。終盤になってもこのオーダーに変化はなく、サイクスが4位でフィニッシュした。
第2レースは雨足が強くなり、一段と厳しいレースとなった。序盤は第1レースと同じ展開となり、アプリリア勢の二人がトップを走った。その後レイがトップに浮上してアプリリアの2人にリードを築くが、濡れた路面に足下をすくわれて転倒リタイヤに終わる。中盤以降はメランドリがトップに立ち、2番手にギュントーリ、その二人からやや遅れてサイクスがレオン・ハスラム(ホンダ)とし烈な3位争いを繰り広げた。サイクスはチャンピオン争いの大きなプレッシャーの中、最後までしっかりと走り抜いて4位でフィニッシュ。2年連続タイトル獲得に向けて大きく前進した。
■レース1
1位:シルバン・ギュントーリ(アプリリア)
2位:マルコ・メランドリ(アプリリア)
3位:ジョナサン・レイ(ホンダ)
4位:トム・サイクス(カワサキ)
5位:ロリス・バズ(カワサキ)
6位:レオン・ハスラム(ホンダ)
■レース2
1位:マルコ・メランドリ(アプリリア)
2位:シルバン・ギュントーリ(アプリリア)
3位:レオン・ハスラム(ホンダ)
4位:トム・サイクス(カワサキ)
5位:ロレンツォ・ランジー(ドゥカティ)
6位:マックス・ノイキルヒナー(ドゥカティ)
■ポイントスタンディング
1位:トム・サイクス(カワサキ)378P
2位:シルバン・ギュントーリ(アプリリア)366P
3位:マルコ・メランドリ(アプリリア)312P
4位:ジョナサン・レイ(ホンダ)301P
5位:ロリス・バズ(カワサキ)282P
6位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)195P