[フォトレポート]F1ドライバーになった気分…F1開幕戦の地、メルボルンの市街地サーキットをランニング

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F1ドライバーになった気分で1コーナーを駆け抜ける。そのすぐ先には2コーナーが迫っている。遠くにはメルボルンの高層ビルが見える。
  • F1ドライバーになった気分で1コーナーを駆け抜ける。そのすぐ先には2コーナーが迫っている。遠くにはメルボルンの高層ビルが見える。
  • Eureka Towerからアルバート・パーク・サーキットを眺める。その先に見えるのは、ホブソンズ湾。
  • 14コーナーの手前を走る。サーキット上のドライバーは不意なコクチョウ横断に注意しながらゆっくりとクルマを走らせる。
  • アルバート・パーク湖の南側、13コーナーを走る。芝生の上にはコクチョウが休んでいる。
  • 1コーナーを眺める。300km/hで走るF1マシンはここでフルブレーキ。路面にはタイヤが滑った痕跡が残っていた。ゴムが焼け焦げる匂いを想像し、興奮する。
  • 走るだけが人生じゃない。ここは「FITNESS CIRCUIT」。ランニングしながら腕も鍛えよう。
  • BMXに乗る少年が14コーナーを走り抜ける。彼は“鈍足ランナー”を追い越して直線で加速していった。
  • ママは自分の前を走る自転車を追いかけ駆け抜けた。彼女は子どもを引っぱりながら見事な加速を見せていた。
毎年、F1世界選手権の開幕戦の舞台となるアルバート・パーク・サーキット。オーストラリア・メルボルン市街にあるこのサーキットは、世界じゅうのF1サーキットのなかでも、数少ない公道コースとして知られる。

アルバート・パーク湖は、メルボルン中心地から5km南にある。穏やかな湖面、小鳥のさえずり、どこまでも続く芝生。そんな都会のオアシスが、300km/hで突っ走るF1マシンのサーキットに化けるとは……。

春めいた陽気の9月のメルボルン。“世界で最も穏やかなF1サーキット”を自分の足で走ってみたくなり、12コーナー付近にあるホテル(Pullman Melbourne Albert Park)を出る。F1マシンと同じように、時計回りで、アルバート・パーク・サーキット(1周5.3km)を走ってみた。

朝7時、気温24度。涼しい海風にあたりながら、「セナ」や「プロスト」と名づけられたコーナーを駆ける。F1マシンはいないが、クルマや自転車たちがゆっくりとこちらを追い越していく。

最終コーナーの手前で、信号もないのにクルマたちが止まっているのが見えた。何かと思ったら、コクチョウが道を横断していたのだ。サーキットコースの両脇では、コクチョウたちがのんびりと草を食んでいた。このサーキットをランニングするさいは、コクチョウの横断と、彼らの糞を踏まないように、気をつけよう。

このサーキットでは自転車がエキサイティング。バイシクルモトクロス(BMX)に乗る少年が15コーナーを高速で走り抜け、ロードバイクに乗るビジネスマンが直線で彼を追い抜く。さらに子どもを連れたママが後に続く……。それぞれがハイスピードで突っ走る。

直線コースへと入った。ピット・レーン側を走っていると、「ICHIBAN」Tシャツを着た男性ランナーと出会った。「ピット・レーンの北側にブラバムやジョーンズの銅像があるよ」と彼は優しく教えてくれた。ブラバムとジョーンズ、二人ともオーストラリア出身のF1ドライバーだ。

ピット・レーンから直線コースへと戻る。F1マシンはこのポイントを300km/hで駆け抜ける。“鈍足ランナー”は、フルブレーキを強いられる1コーナー直前に立ち、スリップした痕跡を眺めて感極まった。

3コーナーで周囲の風景が変わり始める。競技場や体育館といった施設の間を走り、アルバート・パーク湖の北側を行く。ゆっくり走っていると、水鳥たちに餌をあげる親子に出会った。次第に、ここが波乱を引き起こすF1サーキットであることをすっかり忘れてしまった。

メルボルンの超高層ビルを眺めながら10コーナーを走る。この街のサーキットにはゆっくりとした時間が流れていた。ミハエル・シューマッハやセバスチャン・ベッテルはこのサーキットを1分20秒台で駆け抜けてしまう。F1マシンを持っていないランナーは、街の景色や人たちを見つめながら走ると、1時間はかかる。

アルバート・パーク・サーキットを1周走り、ホテルに戻る。Pullman Melbourne Albert Parkのイケメンホテルマンが語りかけてきた。

「来年はホンダがF1に参戦し、いままで以上にいろいろな国の人たちに出会えるだろう。いまから楽しみだ。Kobayashi Kamuiの活躍も期待している。そして僕はDaniel Ricciardoが大好きだ。オーストラリア出身のF1ドライバーだからね。彼には来年もがんばってほしい」
《大野雅人》

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