ダイハツ工業が11月に発売する最大室内スペースが売り物の新型軽自動車は、走行安定性を高めるため”腰高”への対策も施している。
新型車の全高は1835mmと軽では最高になり、同社のモアスペース系である『タント』を85mm上回っている。これに伴い重心位置も高くなるのはやむを得ないが、タントに比べて約10mmのアップに抑えている。技術本部副本部長の上田亨執行役員は、「外板の樹脂化やウインドウガラスの見直しなどで軽量化を図り抑制した。高さを感じさせない安心感の高い走行性能を確保した」と指摘する。
外板はバックドアやボンネットなどで樹脂製を採用している。また、パンク修理キットを床下に配置するといった細かい見直しも行った。そうした重心の配慮に加え、高速走行時の直進安定性を高めるため、同社では初めてとなる「空力フィン」をドアミラーとテールライトに施している。