電気とガソリンの“チャンプルー”…アウトランダーPHEV をレンタルして沖縄をめぐる旅

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三菱 アウトランダーPHEVをレンタルして沖縄一周ドライブを楽しむ
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  • 電気とガソリンの“チャンプルー”…アウトランダーPHEV をレンタルして沖縄をめぐる旅
  • スカイレンタカー那覇空港営業所の照喜名さん(左)と、大久所長(右)
  • スカイレンタカー那覇空港営業所
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沖縄リゾートの定番といえば、珊瑚礁に囲まれた美しい海、美味しい料理に泡盛、国際通りでショッピング…などなど。あくせくとツアーのスケジュールをこなさずともゆったりと楽しめるのが沖縄の魅力だろう。しかし、定番だけに「そろそろ違う楽しみ方も…」と思う方もいるかもしれない。そんな方に提案したいのが、レンタカーでのドライブだ。しかも電気自動車でお得に風光明媚を楽しむことができるとしたら、いかがだろうか。

沖縄本島は1周約400km。空港周辺の西側を中心としたリゾートエリアを移動するならタクシーで十分だが、沖縄本来の魅力である熱帯ならではの豊かな自然を楽しむとなると意外と移動に困るもの。自分だけの旅を楽しむなら、レンタカーが最適、というわけだ。

◆ガソリン車と電気自動車の“チャンプルー”でドライブを楽しむ

初秋の沖縄に到着し、向かったのはスカイレンタカー那覇空港営業所。スカイレンタカーは7月より三菱のプラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』100台を九州エリアで導入、沖縄でも運用を開始している。導入キャンペーンとして、1日1万円でレンタルできるというのも大きな魅力だ。最高のドライブスポットで最先端のEVに試乗できる、というわけで今回の沖縄本島一周の旅のお供としてアウトランダーPHEVを選ぶことにした。

南国情緒あふれる落ち着いた店内で、手続きと簡単なクルマの操作の説明をしてくれる。アウトランダーPHEV最大の魅力は何と言っても電気を充電して走ることができること。いうなれば、「ガソリン車と電気自動車の“チャンプルー”」だ。

充電を上手く活用すればガソリン代の節約にもなるのではないだろうか。那覇空港営業所の大久亨所長に率直な疑問をぶつけてみた。すると「可能だと思いますよ。実際1日中走って、返却時に入れたガソリンは1000円分だけ、というお客様もいらっしゃいました。」と心強い言葉。「でも」と支店長、「本島は1周400km。航続距離が長いアウトランダーPHEVなら、充電も給油もしないで走り切っちゃいますよ。すごく走りの良いクルマですし、せっかくの沖縄ですから、ドライブをめいっぱい楽しんでください」とアドバイスを頂いた。野暮な話はさておき、アウトランダーPHEVの走りと沖縄の風景を堪能することを心に決め、いざ出発だ。

◆ぐるっと沖縄一周、アウトランダーPHEVの旅

今回は、那覇空港エリアを起点に、沖縄本島をぐるっと時計回りに一周するプランとした。リゾート感あふれる西海岸地区を通り抜け、ヤンバルクイナが住むという自然あふれる北部をめざし、さらに東海岸沿いを南下、そしてひめゆりの塔で有名な南部エリアをゴールとする。高速道は使わず、国道58号線をひたすら駆け抜ける。

国際通りの渋滞を横目に、まずは腹ごしらえということで沖縄市の嘉手納飛行場近くにある「タイヨーゴルフクラブ」内のハンバーガーレストランを目指した。ここまで約27km。最大50kmを電気だけで走行できるアウトランダーPHEV、まだまだエンジンはかからない。アメリカンサイズのハンバーガーを頬張り、ドルで会計を済ませる。アメリカ文化も息づく沖縄ならではの異国情緒を楽しみ、ふたたびドライブを続ける。天気は生憎の曇り空だが、時折見せる晴れ間は9月とはいえまさに夏そのもの。現地で「かたぶい」と呼ぶ天気雨も、風情あるものだ。

観光名所のひとつ、「美ら海水族館」のある名護市付近で充電がなくなりエンジンがかかる。さらに北へ少し山間部に入ったところで、充電スポットがあるという国頭郡の「琉球村」を訪ねた。ここまで約100km。先はまだまだ長い。電気を充電する間に、沖縄民謡やエイサーの演舞を楽しむ。三線の音色が心地よい。琉球村には急速充電はなく200Vの普通充電器のみのため、満充電にすることはなかなか難しいが、観光を楽しみながら充電できるのは嬉しいところ。充電スポットをめぐりながら、その所々の名所を訪ねるというのもPHEVならではの楽しみ方のひとつではないだろうか。また、沖縄には100か所近くの充電スポットがあるが、一般開放されているか、急速か普通充電かは事前に確認しておいた方が良いだろう。

ここまで来ると観光客の姿もほとんど見られない。対向車もいない海抜数mの海沿いの道を、アウトランダーPHEVは音もなく駆け抜ける。まもなく今回の旅の折り返し地点、本島最北端の「辺土岬」にたどり着く。断崖絶壁と呼ぶに相応わしい灰色の岩肌と、青い海のコントラストはまさに絶景だ。

いっぽうでここは天然記念物ヤンバルクイナの生息地でもあり、自然豊か。偶然の出会いに期待しながら、ワインディングをひらりひらりとこなす。150kmを走り既に電池残量はゼロになっているがそれでも走る続けることができるのがアウトランダーPHEVだ。燃費計は17km/リットルあたりをキープしている。大柄なSUVとしては良好だ。下り坂では回生ブレーキを使い細かく充電しながら、エンジンをかけずに走る。すると、風の音やさざなみが車内にも飛び込んでくる。かすかに聴こえたさえずりは、ヤンバルクイナのものだっただろうか。

◆自然を感じることができるクルマに手軽に乗る

ここからは一気に、東海岸沿いを南に下る。リゾート色の強い西海岸と比べ漁港の多い東海岸は、ともすれば殺風景とも言えるが、人々が暮らす日常の沖縄を垣間みることができるのがポイントだ。自らハンドルを握るドライブ旅行ならではの楽しみ方でもある。辺土岬から約150kmを走り、本島と平安座島を結ぶ約5kmの橋「海中道路」で有名なうるま市へ。

ここでは、陸続きの無人島「薮地島」を訪れた。橋を渡り、草をかき分けながら道無き道を進んでいくと、「ジャネー洞」と呼ばれる自然洞窟に行き当たる。長く伸びた鍾乳石に時の流れを感じつつ、クルマを降り波音のする方へと足を進める。すると目の前に青い海が飛び込んでくる。ほとんど手つかずの自然に、ただただ圧倒されるばかりだ。対岸に見える漁港や民家がなければ、誰もが思い描く無人島の姿、まさにそのもの。決してツアーなどでは訪れることができない風景が、そこにあった。

ささやかな冒険心を満たしたところで、浦添市にある三菱ディーラーの拠点、琉球三菱自動車販売浦添店に休憩と充電を兼ねて立寄る。20分ほどの急速充電で80%程度まで充電し、最終目的地である南端へ。観光だけが目的ならば「ひめゆりの塔」を訪れるところだが、せっかくのドライブ旅、クルマでしか行けない本当の最南端をめざすため、喜屋武岬の「平和の塔」をゴールとした。我々のゴールを祝してか、これまで雲が立ちこめていた空は「かたぶい」の後で青く澄み渡り、そして大きな虹が海面から空に向かって伸びていた。


ここまでの道のりは約380km。アウトランダーPHEVの燃費計は14.5km/リットルを表示、EV走行比率は44%となっていた。一日の走行距離としてはなかなかハードなものだが、静粛性が高く、また電池を搭載することによる低重心の効果か、長距離の運転でも驚くほど疲れにくいのがアウトランダーPHEVの特徴といえる。ラリーなどで数多くの道なき道を走ってきた三菱ならではのノウハウがそこにはありそうだ。

家族連れでも悠々5人乗車ができるアウトランダーPHEVは、それだけでもレンタカーとしてのメリットがある。今回、ヤンバルクイナに出会うことはできなかったが、自然を感じながら走ることができるクルマの魅力を発見できたのが、何より大きな収穫だった。
《宮崎壮人》

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