東芝、PMSM+SiCの駆動システムをメトロに納入

鉄道 企業動向
東芝が銀座線1000系3次車向けに納入した全閉PMSM。従来の開放型誘導電動機に比べ効率が飛躍的に向上する。
  • 東芝が銀座線1000系3次車向けに納入した全閉PMSM。従来の開放型誘導電動機に比べ効率が飛躍的に向上する。
  • SiCダイオードを適用したVVVFインバーター制御装置。全閉PMSMとSiC適用インバーターを組み合わせた駆動システムの導入は世界初となる。
  • 銀座線の1000系。補助電源装置の半導体素子は2013年度からSiCに変更されている。

東芝はこのほど、東京地下鉄(東京メトロ)銀座線で運用されている1000系電車の3次車用として、全閉式永久磁石同期電動機(全閉PMSM)とSiC(炭化ケイ素)ダイオード適用のVVVFインバーター制御装置を組み合わせた駆動システムを納入したと発表した。

全閉PMSMは定格効率97%を実現する高効率モーター。一般的な車両に用いられている開放型誘導電動機(定格効率90%)に比べ飛躍的に効率が向上する。全閉構造であることから内部の清掃が不要で、メンテナンス性も向上する。

VVVFインバーター制御装置は今回、SiCダイオードを適用したものを納入した。全閉PMSMとSiCダイオード適用インバーターを組み合わせた駆動システムの導入は、これが世界で初めてになるという。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集