スズキは9月18日、『エブリイ』などのブロアファンモータに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、スズキ『エブリイ』、マツダ『スクラム』の2車種で、2005年8月6日~2010年3月18日に製造された計45万3225台。
エアコンの外気導入口の構造が不適切なため、雨水がブロアファンモータ部に浸入し、当該モータの軸受け部が錆びて固着するものがある。そのため、ブロアファンモータが停止してデフロスタが作動しなくなる。また、マニュアルエアコン仕様車においては、ブロアファンモータの回転を制御する抵抗ユニット内の温度ヒューズの仕様が不適切なため溶断せず、最悪の場合、抵抗が過熱して火災に至るおそれがある。
全車両、外気導入口のカバーとブロアファンモータを点検し、カバーが装着されていないものはカバーを追加する。また、ブロアファンモータに錆が発生しているものはブロアファンモータを新品に交換する。なお、マニュアルエアコン仕様車は、ブロアファンモータの回転を制御する抵抗ユニットを点検し、対策品が装着されていないものは対策品に交換する。
不具合は8件、火災事故が3件発生している。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。