今回は決勝が約215kmという通常1レース制大会よりも短い距離設定になっており、これを無給油で走ることが課されている。燃費的な余裕はないと思われ、タイヤ交換(自由)のメリットがあまりなさそうな気象状況も鑑みると、決勝は燃費走行を意識しつつのノーピット戦略が主流になると予想される。つまり、いつも以上に予選が重要性を増すともいえるわけだが、その予選を制したのは2013年王者の山本(#1 TEAM 無限/エンジンはホンダ)だった。
予選2~3位はトヨタ勢で、国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING)とアンドレ・ロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S)。そのあと4~5位には塚越広大(#10 HP REAL RACING)、野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とホンダ勢がつけており、これまでとはやや違った印象の上位グリッドが形成されている。
予選6~8位はトヨタ勢のロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S)、平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。また、現在ドライバーズポイント首位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)がQ3進出を果たせず予選9位に終わったことが、今後のチャンピオン争いの激化を予感させる要素となっている。