ルノーは6月に発表した新型商用バン『トラフィック』の販売開始にあわせ、ユニークなキャンペーンをスタートした。それはトラフィックが「ナイトライダー」のKITT役を演じたパロディ・ムービーの公開で、その名も「トラフィックライダー」。
動画はナイトライダーのオープニングムービーをトレースしたもので、BGMもコードこそ異なるが、おなじみのメロディが採用されている。また登場人物名のテロップの書体まで忠実に踏襲するという力の入れようだ。
ただし主人公の名前はマイケル・ナイトではなく、マイケル・クラフツマン。「職人」が「日常のヒーロー」として活躍し、その相棒としてトラフィックが大活躍する、という設定なのだ。
このムービーの目的は、ルノーの小型商用車のパフォーマンスを披露し、職人気質のユーザーと特別な絆を結べるということを示すこと。そしてビジネスユーザーに留まらず、幅広い人々にルノー商用車の魅力を伝えることだという。
当然ながら、このムービーには「ターボブースト・ボタン」による派手なジャンプシーンは存在しない。しかし片輪走行やタイトターンでテールスライドさせるといった、およそ商用車らしからぬシーンが挿入されている。
また走行中のトラフィックにオートバイ(ホンダ『ダックス』というチョイスがまたマニアック!)が後方から接近し、そのまま荷室に飛び込むシーンは映画「メガフォース」の1シーンを彷彿させる。他にもスライドドアを開け身を乗り出して路面に白線を描くといった、実際の業務では危険すぎてありえない場面もアクションシーンとして登場。
従来の商用バンのイメージを覆す意気込みに満ちたこの映像は、動画共有サイトやWEBの専用ページで見ることができる。ナイトライダーのムービーと見比べ、同じ部分や異なる点を探すのも面白いのではないだろうか。