国土交通省は、6月に実施した「不正改造車を排除する運動」と「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の結果を公表した。
期間中に警察庁、自動車検査独立行政法人、軽自動車検査協会などの協力を得て、不正改造車の摘発と自動車ユーザーへの啓発に重点を置いた街頭検査を、全国で昨年比30回少ない160回、同3136台少ない1万5293台に対して実施した。
その結果、約7.6%に当たる1164台、同184台に保安基準不適合箇所などがあったことから自動車ユーザーに対し改善を指導した。
このうち、窓ガラスへの着色フィルムの貼付、灯光色違いの灯火器の取付けなどの不正な改造を行っていた車両は217台で、同49台減だった。
その場で改善措置を講じた車両以外の157台に整備命令書を交付し、必要な整備を命じた。命令書を交付した主な不正改造内容は、不適切な灯火器が31件、着色フィルムなどの貼付が34件、基準不適合マフラー装着が30件だった。
また、硫黄分濃度分析器による燃料に関する検査は、同67台多い248台に実施した。このうち、不正軽油(規格外の軽油)の使用が判明した2台について、適正な燃料を使用するよう警告した。