【スーパーフォーミュラ 第4戦】オリベイラが完勝、チャンピオン争いでも首位に

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SF第4戦もてぎで優勝した#19 オリベイラ。写真:TOYOTA(予選日)
  • SF第4戦もてぎで優勝した#19 オリベイラ。写真:TOYOTA(予選日)
  • 左から2位石浦、優勝の星野一義監督とオリベイラ、3位カルダレッリ。
  • 終盤、大雨でレースはセーフティカー(SC)ランに。
  • #38 石浦宏明は決勝2位に入る。
  • #36 カルダレッリは決勝3位。
  • #41 武藤英紀はホンダ勢最上位の決勝5位。写真:Honda(予選日)
  • 近藤真彦監督のチームで走るロシターは、17番グリッド発進から8位に入賞する。
  • SF第4戦もてぎの表彰式。

24日、栃木県のツインリンクもてぎで全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)第4戦の決勝レースが開催された。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがポール・トゥ・ウインの完勝で今季2勝目を飾り、チャンピオン争いでも首位に立った。

52周、約250kmの決勝を前に各車がダミーグリッドに着き始めた時点のコンディションは気温34度、路温45度という真夏のそれ。しかしスタートが近づくにつれ、空は曇り気味になり、風も強まって、やや涼しめな雰囲気に。午後3時という遅いスタート時刻を考えても、レース中に雨が来る可能性を視野に入れつつの戦闘開始となった。

ポール発進のオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)は、ピットインのタイミング以外はトップを譲らぬ盤石の走りで勝利に向けて快走した。ところが35周目頃から雨がパらつき、41周目に突如の大雨となった時には、おそらく彼の脳裏に前戦の悪夢(似た状況でトップ走行からリタイア)がよぎったことだろう。だが、今回は「ベリーラッキーだった」。土砂降りになった時に走っていた位置が良く、少々のコースオフは喫したものの、オリベイラは真っ先にピットインしてレインタイヤへの交換を果たすことができたのだ。自分がピットロードを過ぎたあとで土砂降りが来たなら、完全に万事休すの場面。今回は運も彼に味方した。

レースは46周目にセーフティカー導入となり、そのまま隊列走行でのフィニッシュに。これもオリベイラには勝利確定となる幸運な展開で、今季2勝目をゲットすることに成功した。「終盤は前回と同じような展開(気象状況)になったけど、雨が強くなった時にピットレーン入口に近い位置にいたという幸運、そしてそこまでに大きなリードを築けていたからこそ、トップを維持できたよ」との旨を語り、喜ぶオリベイラ。これでチャンピオン争いでも今回7位だった中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)を1ポイント上まわり、トップに浮上している。

決勝2位は石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING)。3位にはF1ベルギーGP参戦中のアンドレ・ロッテラーの代走、アンドレア・カルダレッリ(#36 PETRONAS TEAM TOM’S)が入った。4位はロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)で、ここまでがトヨタエンジン勢。ホンダ勢最上位は5位の武藤英紀(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。

ホンダ勢はエンジンが後半戦仕様となった今回、全体に底上げされた印象だったが、決勝では予選2位の野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らにシステム的な問題と思われるエンジンストールがピットストップ時に複数件発生。表彰台獲得はならなかった。ホンダ勢では塚越広大(#10 HP REAL RACING)が武藤に続く6位に入賞。野尻はピットでのロスが響き、9位だった。SFは8位までが入賞となるが、最後の1ポイントは、予選タイム抹消で17番グリッド発進だったジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING/トヨタ)が獲得している。

SFの次戦は大分県のオートポリスが舞台。9月13日に予選、14日に決勝という日程で、決勝は距離220kmの無給油設定となる予定だ。

《遠藤俊幸》

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