商船三井の大型ばら積み貨物船が進水…衝突安全性の高い鋼板を採用

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商船三井は、新日鉄住金が開発した高延性造船用鋼板「NSafe-Hull(エヌセーフ・ハル)」を世界で初めて採用した大型ばら積み船が進水したと発表した。

「NSafe-Hull」は、高い延び性を持ち、船舶の側面からの衝撃に対して衝撃吸収エネルギーが約3倍になることから、従来の鋼材に比べて船体に亀裂が生じにくく、船舶の安全性を高める。

今回の建造船では、貨物艙船側部、燃料タンク部などの高い衝突安全性が求められる部分に、合計約3000トンの「NSafe-Hull」を使用した。

船体に穴が開きにくくなることにより、浸水防止や貨物保護、深刻な環境汚染につながる油流出を防止する。

商船三井は、世界最高水準の安全運航を目指しており、今後も船舶の安全性に寄与する技術を積極的に採用し、安全で確実な海上輸送の実現に取り組む方針だ。

《レスポンス編集部》

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