日産自動車は7月23日、横浜市にある本社で、パフォーマンスブランドであるNISMOのラインアップイベントを開催し、第5弾モデルとなる『ノート NISMO』など今後順次発売するモデルを公開した。
NISMOブランドの開発を手がける金子晃チーフ・ビークル・エンジニアは同イベントで、「下は『マーチ』から上は『GTR』まで、一気通貫した魅力をお客様に届けられるようにやっている」とした上で、そのための4つのエッセンスを明かした。
そのひとつめが「エアロ」で、「基準車に対してフロント、リアバンパー、サイドシル、リアのウイングの5点をうまくいじって空気抵抗が悪化しないでダウンフォースを出すということを心がけている。そうやってみると全部の車が同じ匂いがしてくるようなことになっている」と説明。
2つめは「せっかくレースで培った技術なので、ハンドリング性能を良くする」とし、「当然のことながら多少ベース車よりも大きいアルミホイールを履いているし、そのデザインもNISMO独特の一貫したデザインになっている。また、それなりに凝ったタイヤをそれぞれの車に合わせてチューニングしている。さらに車の剛性、車体をきっちり固くして、それに合うようステアリングやサスペンションをトータルバランスでチューニングし、気持ち良い走りを演出する」という。
「3つめはインテリア。わくわく運転できるためのことを考えていて、まず手に触る部分として、アルカンターラのステアリングに変えている。レースカーではよくあるセンターを表すレッドマークをすべてのNISMOの車には採用されている。さらにスポーティな走りには真っ赤なタコメーターということで『NISMO S』、『MISMO RS』のグレードには赤いタコメーターが採用されている」としている。
最後に「NISMO SやMISMO RSグレードに限られるが、エンジンおよびエグゾーストをチューンナップして出力を上げている。出力を上げるだけでなく、それに見合ったブレーキを強化したチューニングで、より速く走る場合はちゃんと止まれるという形で考えている」とした上で、「この4つがNISMOのエッセンスを造り出す共通した特徴」と話した。