全日本モトクロス選手権・第5戦が7月20日、岩手県の藤沢スポーツランドで開催され、IA1クラスは両ヒートともチームHRC勢が優勝を飾った。
ヒート1、ホールショットを奪ったのは、ポイントリーダーとして今大会を迎えたチームHRCの成田亮。チームメートの小方誠も好スタートを切ったが、2コーナーで転倒を喫し、最後尾からの追い上げレースとなった。そして、1周目を成田、熱田孝高(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)、星野優位(ホンダ)の順でクリア。レース序盤、トップの成田は、熱田と4~5秒の差を保ちながら周回を続けた。レース中盤になっても、成田は熱田との差をキープ。7周目には、2番手争いで星野が熱田を抜いて前に出たが、その直後に転倒して後退。熱田もこの周に遅れ、成田が一気にアドバンテージを拡大した。そして、レースは11周で終了。成田が今季6勝目を挙げた。
ヒート2、小方がホールショット。成田は、スタート直後にフロントタイヤを浮かせてしまうミスにより、大きく出遅れた。それでも、成田は混戦の1周目にライバルを次々とパスして4番手まで浮上。一方の小方は熱田の逆転を許し、熱田、小方、平田優(ヤマハ)、成田、深谷広一(ホンダ)の順で、1周目をクリアした。2周目、小方は熱田を抜いてトップに返り咲くと、3周目に熱田がミスしたこともあり、早くも20秒ほどのリードを得た。一方の成田は、3周目に平田が転倒している間にポジションを1つ上げ、2番手の熱田に接近。しかし、その後10秒以上の先行を許した。レース後半、小方は大量リードをキープ。成田はペースアップを果たし、残り3周となった8周目にファステストラップを叩き出すと、2番手の熱田に急接近し、逆転に成功。そして、小方が今季3度目となるトップチェッカーを受け、成田が2位でゴール。チームHRCが1-2フィニッシュを飾った。
■IA1(ヒート1)
1位:成田亮(ホンダ)
2位:平田優(ヤマハ)
3位:熱田孝高(スズキ)
4位:星野優位(ホンダ)
5位:新井宏彰(カワサキ)
6位:小方誠(ホンダ)
■IA1(ヒート2)
1位:小方誠(ホンダ)
2位:成田亮(ホンダ)
3位:平田優(ヤマハ)
4位:熱田孝高(スズキ)
5位:新井宏彰(カワサキ)
6位:深谷広一(ホンダ)
■ポイントスタンディング
1位:成田亮(ホンダ)230P
2位:小方誠(ホンダ)200P
3位:熱田孝高(スズキ)179P
4位:新井宏彰(カワサキ)153P
5位:深谷広一(ホンダ)136P
6位:星野優位(ホンダ)122P