米国の自動車大手、フォードモーターが、米国で販売した6車種の燃費データの誤りを認め、訂正した問題。同社はこの件で、顧客に対して補償を行うことが分かった。
今回の燃費データの誤りは、フォードモーターの社内テストで判明。ハイブリッド車の『C-MAXハイブリッド』、『フュージョンハイブリッド』、リンカーン『MKZハイブリッド』、プラグインハイブリッド車(PHV)のフォード『C-MAXエナジー』と『フュージョンエナジー』、ガソリン車のフォード『フィエスタ』の合計6車種について、米国EPA(環境保護局)燃費の複合モードの数値が、実際よりも高かった。同社はこれを、正しい燃費に下方修正する訂正を行っている。
フォードモーターは6月12日、これら6車種を保有する顧客に対して、燃費データの誤りに対する謝罪の意味を込め、補償を行うと発表した。
その内容は、正しい燃費と誤った燃費の差により、顧客の負担が増したであろうガソリン代を、フォードモーターが支払うというもの。車種や購入かリースによって、補償額は異なる。最も少ないフィエスタで125ドル(約1万3000円)、最も多いリンカーンMKZハイブリッドで、1050ドル(約10万7000円)を支払う。
フォードモーターは、「米国で販売またはリースされた約20万台が対象」と説明している。