VW ザ・ビートル カブリオレ、欧州で「カルマン」登場

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フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ・カルマン
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欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは5月30日、ドイツ・ライプツィヒで開幕したAMIモーターショー14において、『ザ・ビートル カブリオレ・カルマン』を初公開した。

同車は、『ザ・ビートル カブリオレ』がベース。ドイツの名門コーチビルダーで、2009年に経営破綻した旧カルマン社に敬意を表して設定された特別モデルだ。

フォルクスワーゲンとカルマンの関係は深い。カルマン社は1901年創業。ソフトトップオープンカーの開発・生産に関して、豊富なノウハウを持つことから、多くの自動車メーカーから生産を受託してきた。最近では、フォルクスワーゲン『ニュービートル』、アウディ『A4』、メルセデスベンツ『CLK』、クライスラー『セブリング』、ポンテアック『G6』などのオープンモデルの生産を担当。BMW『1シリーズ・カブリオレ』やベントレー『コンチネンタルGTC』のソフトトップも、両社に納入。

また、カルマン社は1955年、『カルマンギア』を発表。イタリアのカロッツェリア、ギア社がデザイン、カルマンがボディ、フォルクスワーゲンがエンジン&シャシーを開発し、空冷水平対向エンジンとRRレイアウトは、『ビートル』から流用。カルマンギアは、美しい2ドアクーペフォルムと手ごろな価格で人気を集め、1955-1973年までの19年間に、累計約50万台を生産した。

ところがカルマンは2009年春、経営破綻。フォルクスワーゲンは2009年11月、カルマンの債権者からカルマン本社のオスナブリュック工場を買収。カルマンのエンジニアも再雇用した。同工場の設備を改修し、2011年春から、『ゴルフ カブリオレ』を組み立てている。

今回発表されたザ・ビートル カブリオレ・カルマンには、18インチの「ディスク」アルミホイール、スポーツシート、レザーステアリング、アルミペダル、マットアルミパネルなどを装備。ボディカラーには、新色として、スー・ブラウンが設定され、内装もこのブラウンでコーディネートされている。

《森脇稔》

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