マツダは25日、オープン2シーター『ロードスター』のファンイベント「軽井沢ミーティング2014」の中で25周年記念車を日本初公開した。職人による部品の厳選から手作業による塗装など「3代目ロードスター史上最高」を謳い、こだわり抜いた一台だ。
電動ルーフを採用した「パワーリトラクタブルハードトップ車(6MT)」をベースに、最新のマツダイメージを牽引する鮮やかな「ソウルレッドプレミアムメタリック」の外板色で仕上げた。ボディ生産工場では同色の塗装ができないが「ソウルレッドにこだわりたかった」として、わざわざ別工場に手押しで持ち込み塗装をおこなっているという。
ルーフ、Aピラー、ドアミラーは「ブリリアントブラック」で統 一。特にAピラーは、塗装職人の手作業によるマスキングをおこない、一台一台丁寧に仕上げた。
内装は、ブラックに縁取られたオフホワイトのレザーシートが特徴。ヘッドレストには、25周年記念車を示す刻印が打たれている。
またダッシュボードの装飾パネルには、3度の手塗りにより深いブラックとレッドのグラデーションを描いた。「すべてが手塗りのため、一台として同じ風味のものはない」と開発者は話す。
さらに、ベストバランスと軽量を求めてピストン、コネクションロッド、フライホイールなど、エンジンの回転系部品を厳選。レスポンス、伸び、吹き上がり、音質を追求することで、究極の3代目ロードスターに仕上げた。
イベントで公開された25周年記念車は、北米仕様。日本で販売されるモデルは右ハンドルとなるほか、各種法規制に則った仕様となる。
5月27日20時00分に、専用ウェブサイトで商談予約を開始する。米国では、100台の限定車が10分で完売し話題となった。日本仕様は25台限定、325万円。