25日に開催された第98回インディアナポリス500マイルレース決勝。スタートから150周までイエローが出ないという歴史的な高速レースが展開された。
しかし、ひとたびクラッシュが起こるとレースは大きく荒れ出した。
フィニッシュまでの残り50周で合計5度のコーションが連発され、最後の事故処理が200周までに終了しないと判断したインディカーは赤旗でレースを中断させた。イエロー・チェッカーを避けるためだ。
この判断のおかげでファンはライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポート)とエリオ・カストロネベス(ペンスキー・レーシング)の手に汗握る激闘を堪能できた。
僅か100分の6秒差でハンターレイがカストロネベスを抑えてインディ500初優勝を果たした。同時にホンダはシボレーを破り、ウィニング・エンジンに返り咲いた。
23番手からスタートした佐藤琢磨は序盤からオーバーテイクを重ね、一時は5位を走行する健闘を見せた。しかし、残り8周での事故の破片を拾いスピードダウンを余儀なくされた。リザルトは19位に終わったが予選までの不調を跳ね返し、見せ場は作ったといえよう。