インド自動車工業会は5月9日、インド国内の4月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、23万1621台。前年同月比は13%減と、17か月連続で前年実績を下回った。
メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが4月、インド国内で7万9119台を販売。前年同月比は12.6%減と、2か月連続のマイナス。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で6万5786台を販売。前年同月比は14%減と、引き続き前年実績を下回る。2012年2月に発売したスイフトの4ドアセダン、『ディザイア』は1万6008台にとどまり、前年同月比は17.7%減と、2か月連続で減少。
また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した4月のインド新車販売台数は、8238台(輸出を含む)。前年同月比は20.4%減と、5か月連続で前年実績を割り込む。
一方、ホンダのインド現地法人、ホンダシェルカーズインディアリミテッドが公表した4月のインド新車販売台数は、1万1040台。前年同月比は30%増と、大幅増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が7044台と牽引役を果たす。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、3355台を売り上げた。
インド国内では、燃料価格の上昇や金利高の影響を受けて、消費者の購買意欲が減退。新車販売の低迷が続いている。